見学・体験・人の意見

入学する専門学校を決める際には、一校だけの情報を見て決めるのではなく、複数の専門学校を比較することが大切です。教育内容や施設・設備の充実度、かかる費用、通いやすさ、AO入試の有無などは、同じ会計の資格取得が可能な専門学校でも各校で違いがあるためです。複数校の資料やパンフレット、入学案内書を取り寄せて比較検討しましょう。

何校か候補を絞り込んだあとには、学校見学や一日体験入学に行ってみましょう。これをすることによって、資料など紙の情報で得ることが不可能な、実際の学校の雰囲気を知ることができます。自分に合った学校なのかどうか、肌で感じることが可能です。時間や手間、距離によっては交通費もかかってしまいますが、できれば複数の学校の見学や体験に行きましょう。

そのほか、人の意見を聞いてみるというのも上手な専門学校選びのポイントの一つです。自分の知っている先輩、学校の先生、ほかの保護者など、候補にしている専門学校の評判を調べてみましょう。とくに意見を聞けるような人がいない場合には、実際に候補にしている学校に行っているまたは行っていた人のリアルな意見がインターネット上にないかチェックしてみましょう。Q&Aサイトなどで質問してみるというのも悪くありません。

お金の問題

専門学校に行くことを決めたとして、多くの人が直面するのがお金の問題です。専門学校では入学金や授業料など、複数の名目で費用が発生します。専門学校というと大学よりはお金がかからないイメージがある人もいるでしょうが、充実した教育内容・設備の専門学校は多くなっており、私立大学並みのお金がかかるところも少なくありません。貯蓄や保険で専門学校にかかるお金の準備はバッチリという家庭もありますが、そうではないところも少なくないはずです。

この場合にチェックしたいのは、専門学校の奨学金制度です。一定の条件を満たすことによって、給付や貸与を受けることが可能です。条件には主に学力や家計があります。国家予算や卒業生の返済額で運営されているもの、地方公共団体が用意しているもの、専門学校独自に用意しているものに奨学金制度は大別されています。返済が不要なもの、必要なもの、利子があるものとないものがあるほか、給付や貸与を受けることが可能な金額は、各奨学金制度で違いがあります。

そのほか、奨学金制度以外には提携教育ローンを取り扱っている専門学校もあります。審査を通過することにより、学費の分割払いをすることが可能です。一括で納めることが難しい場合には、利用を検討してみるとよいでしょう。

学校の中身の問題

何年制で、どういう時間割でなにを学んでいくのか、また年間スケジュールは会計の資格取得が可能な専門学校を選択する際には確認しておきたいポイントです。学びたい分野、取得したい資格に合ったコースのある専門学校を候補にしましょう。また、公認会計士、税理士、簿記など、在学中にどういった会計系の資格を取ることが可能なのかも把握しておきたいポイントです。質の高い授業が行なわれているかどうかは数字に出やすいのが特徴であり、たとえば公認会計士の合格率が何%なのかは専門学校選びの一つの基準になるでしょう。

そのほか、ゴールは専門学校に入学したり、会計系の資格取得をしたりするだけではありません。仕事につながらなければ、必死に専門学校で学んだことが生かされません。卒業後の就職まで視野に入れて、専門学校選びはしたほうがいいです。

この点に関してですが、資格の合格率だけでなく、専門学校の就職率にも目を向けましょう。専門学校は就職に強いところが多いのですが、それでも就職率には差があります。低いよりは高いほうが安心感があります。また、卒業生がどこに就職しているのか、情報をチェックしてみることも大切です。自分が卒業後にどこで仕事をすることになるのか、イメージをつかむために役立ちます。

多数ある専門学校

公認会計士、税理士、簿記など会計系の資格を取ることができる専門学校は全国に数多くあります。選択肢が多過ぎるため、どの学校に進むべきなのか、多くの人が頭を悩ませます。専門学校選びにおける一番基本的なこととして、会計を学べるコースがあることが大前提となりますが、ほかにも注目したほうがいいポイントは複数あります。

そのうちの一つに、都道府県の認可を受けている専門学校なのかという点があります。都道府県の認可を受けていない学校のことは無認可校と呼ばれていますが、認可を受けている専門学校とは違って学割を利用したり、公的な奨学金制度を利用したりすることができません。また、無認可校の卒業は正式な学歴とは認められません。具体的にいうと、高卒者が無認可校に進んで卒業しても、正式な学歴として認められるのは高校卒業までということになります。なお、無認可校で取得した資格は履歴書に書くことが可能です。こうした無認可校を希望しないという人は、まずは都道府県の認可を受けている専門学校なのかどうかを確認しましょう。

そのほか、専門学校は2年制であると思っている人は多いでしょう。実際、2年制の専門学校の割合が高いのですが、1~4年があり得ます。会計の専門学校に関しては、一例として会計士の資格取得を目指すコースとして3年制や4年制を用意しているところが多いです。短期間での資格取得を目指すのか、じっくり時間をかけて確実に資格取得をしたいのか、十分に検討したうえで進路を決めることが大切です。